人生に近道は無い
と誰かが言ってたような言ってないような。
人生は遠回りの連続。そんな気がする。でも、その遠回りが無駄にならなかったり、後で役に立ったりする。分からないもんだね。
今日はちょっとだけ遠回りしに来た。駅前にちょっと用事があった気がしたので、遠回りして行こう。奥多摩経由で。
友達がやっているカフェをほんの思いつきで訪問してみた。
奥多摩にある「よりみち茶屋 とおまわり」というお店である。
渋滞が酷いと思ったが、そんなことはなくバス移動も快適だった。
奥多摩湖に面したバス停を降りたすぐ向かいにある。
落ち着いた雰囲気、心地よいBGM、時々車やバイクの走る音。
晴れた日には日向ぼっこ席、くつろぎたいときはソファー席、集中したいときは部屋の奥にあるテーブル席。ちょっとこうしたい、ああしたいという気分で席が選べる。どこに座ろうか迷うのも、メニューを見て迷うのも、思考のちょっとした遠回り。
何も考えず、座っている。ただ何もしないというのは、「脳を休めるため」という目的がある。実はそうじゃなく、いつも求められている直線的に思考を巡らせて結論や答えを出すということをせず、あえて思考を遠回りさせる時間を脳は与えているのかもしれない。
くるくる回る換気扇、風になびくのぼり、時計の秒針の動き、ボーッと見て、感じて、思考の遠回りのための空間をいま、味わっている。
日が陰り感じる冷気、つけてもらったストーブの熱気、暖かいのか寒いのかどちらなのか、結論を出さず、混ざる空気と燃える木が出す音に包まれながら、コーヒーを飲んで出す結論は「ちょうどよい」。すぐには結論を出さないのも思考の遠回り。
人生に近道はない
でもそれが無駄になることはないから、分かっているから、たまには遠回りをしてみても良いと思っている。
遠回り 生きてくなかで 取り入れる 無駄ではなく糧 活きる寄り道
よりみち茶屋 とおまわり
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